日本のF1参戦は1960年代にさかのぼる。日本グランプリは長年にわたってF1カレンダーの中で常に重要な位置を占めており、多くの日本人ドライバーやチームが参加している。
日本でのF1デビューは1976年。富士スピードウェイで開催された第1回日本グランプリがその始まりだった。1987年まで富士で開催された後、鈴鹿サーキットに舞台を移して現在に至っている。
日本グランプリは日本のモーターレース愛好家の間で絶大な人気を誇り、熱狂的なファンが鈴鹿に押し寄せる。観客動員数は常に20万人を超え、F1カレンダーの中でも最も観客動員数の多いレースのひとつとしての地位を確固たるものにしている。
日本人ドライバー
長年にわたり、F1には尊敬すべき日本人ドライバーが何人も現れ、このスポーツの人気拡大に大きく貢献してきた。中嶋悟はF1に参戦した最初の日本人ドライバーで、1985年にデビュー。中嶋は1980年代を通じてロータスとティレルの両チームで活躍。しかし、純粋に人々を魅了したのは佐藤琢磨のカリスマ的存在だった。
2002年から2008年まで、佐藤は永続的なインパクトを残し、2004年のブラジルGPを筆頭に、F1レースで勝利を収めた唯一の日本人ドライバーであり続けている。また、2009年から2014年まで活躍した小林可夢偉も、F1に足跡を残している。
日本企業はF1において、チームオーナー、エンジンサプライヤー、有力スポンサーとして積極的な役割を果たしてきた。なかでもホンダは、F1に深くかかわってきた日本企業の代表格だ。1964年から1968年、1983年から1992年、そして2000年から2008年まで、ホンダは複数のチームにエンジンを供給してきた。
また、ホンダは1964年から1968年まで、自社のF1レーシングチームのオーナー兼運営者としても活躍した。トヨタもまた、2002年から2009年までチームの設立に努め、複雑な結果に終わったとはいえ、F1に進出した。
近年
しかし近年、日本でのF1人気は下火になりつつある。F1に参戦する日本人ドライバーの数は減り、日本企業は主にチームの直接所有から撤退した。
日本の若いファンは、スーパーGTやスーパーフォーミュラといった国内で人気のあるモータースポーツに傾倒している。日本GPもまた、最近はスタンドの埋まり具合に問題を抱えている。2019年の鈴鹿では数十年ぶりに空席が出た。
日本でのF1人気が低下しているにもかかわらず、2026年にF1が新エンジン時代に移行すれば、複数のチームがホンダとの提携に興味を示している。これらのチームは日本のメーカーに協力の可能性を求めてアプローチしている。しかし、ホンダはまだ将来のF1参戦について明確な決断を下していない。
ホンダは、ドライバーズ＆コンストラクターズチャンピオンに君臨するレッドブルと、その姉妹チームであるアルファータウリのエンジンを日本で製造する契約を結んでいる。しかし、この契約は2025年に終了することになっている。
2023年シーズンのF1には日本チームは参戦していない。2023年シーズンの現段階で、獲得ポイント上位5チームはレッドブル・レーシング、メルセデス、アストンマーティン、フェラーリ、マクラーレンとなっている。
2023年F1シーズンの現在のランキングでは、累積ポイントに基づくトップドライバーが明らかになっている。トップはマックス・フェルスタッペンで、170ポイントを獲得している。僅差でセルジオ・ペレスが117ポイントで続く。フェルナンド・アロンソが99ポイントで3位につけている。
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