【コーチングとは!?】これだけ読めば全て分かる!コーチングの定義(意味)をメリット・種類・スキルから網羅的に徹底解説

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COACHING DOJO編集部
2021.03.05 / 29 min read

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この記事の監修者
濱崎 翔吾(銀座コーチングスクール認定コーチ)

               

東京大学経済学部経営学科。心理学や心理療法、チームビルディングなどについて学ぶ。スタートアップ数社でのインターン経験、Youtubeでの情報発信経験を経て、ステラー株式会社にジョイン。現在はコーチングを通して多くのクライアントの目標達成を支援している。

コーチングの真価をわかりやすく伝え、みなさんのコーチングとの”出会いの場”を創出いたします。

リーダーに必要なマネジメント手法、または身近なコミュニケーションを改善する技術として注目を浴びている「コーチング」。 コーチングを仕事に活かしたいという方も多いと思いますが、一方で「コーチングとは一体何なのか?」という疑問を抱いてモヤモヤしている方も少なくないと思います。

そこで今回は、「コーチング」の全体像を掴むのに役立つ情報を網羅的にご紹介します。コーチングの歴史やメリット・種類・スキルやティーチングとの違いなどあらゆる角度からご紹介するので、この記事を読めばコーチングに関するモヤモヤがほぼ全て明らかになることでしょう。

銀座コーチングスクール認定コーチとしての経験から、みなさんがコーチングを学び始めるのに役立つ「基本の3つの学び方」についても解説するので、興味がある方はぜひ読んでみてくださいね。

コーチングとは?

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それでは早速、「コーチング」という言葉の意味についてご説明します。まずは以下の3つの側面から、「コーチング」という言葉の意味を大まかに掴んでみてください。

  • コーチングの定義
  • コーチングという言葉の由来
  • コーチングの歴史

コーチングの定義

実は、コーチングの定義は様々であり、世界的に共通認識となっているコーチングの定義はありません。コーチそれぞれが、自分にとってのコーチングの定義を持っていることも多々あります。定義が1つではないことが、みなさんの「コーチングってどういう意味?」という疑問を生んでいる原因の1つだと言えるでしょう。

そこでまずは、日本の大手コーチングスクール・世界的に有名なコーチングスクールの設立者・名著などからそれぞれの定義を引用し、ご紹介します。

目標達成に必要な知識、スキル、ツールが何であるかを棚卸しし、それをテーラーメイド(個別対応)で備えさせるプロセス

coachAcademia より引用

コーチングとは、他者の能力、学習、成長を促進する技術である。

Downey,Myles.(1999) Effective Coaching.

コーチングとは、人々が生活の中で重要な変化を遂げるための強力な関係である。

「コーチング・バイブルー本質的な変化を呼び起こすコミュニケーション 第3版」より引用

コーチという言葉の本来の意味は馬車です。「人を目的地まで送り届ける」という馬車の機能が、「相手がなりたい姿になるサポートをする」というコーチングの機能と似ていることから、同じコーチという言葉が使われたということです。

乗客が行きたい場所に連れて行くという馬車のイメージを持っておくことで、コーチングのなりたい姿になるサポートをするというイメージが覚えやすいのではないでしょうか。

コーチの意味についてさらに詳しく学びたい方は、「【コーチとは?】意味や由来・役割・似た言葉との違いをゼロから徹底解説!」の記事を参考にしてください。

コーチングという言葉の由来

コーチという言葉の由来は、ハンガリーのコチ(Kocs)という町の名前だそうです。

コチは四頭引き四輪大型の乗合馬車を走らせた最初の街でした。「人を目的地に運ぶ道具」が、コーチであると見たイギリス人学生が、スポーツ指導者をコーチと呼ぶようになったようです。

スポーツ用語 面白い旅 より引用

コーチという言葉の本来の意味は馬車であり、馬車の「人を目的地まで送り届ける」という機能が現在のコーチングのコーチと似ていることから、同じコーチという言葉が使われたということです。

  • 馬車は、乗った人を行きたい場所に連れて行く
  • コーチングは、相手がなりたい姿になり、やりたいことをやることをサポートする

このように比べると、馬車とコーチングが似ているということもイメージしやすいのではないでしょうか。

コーチという言葉は人を目的地まで運ぶ『馬車』に由来している。つまり、コーチングとは『クライアント本人が望む場所に送り届ける手段』であり、主体はコーチではなくクライアント。コーチ側がゴール設定をしてしまうケースは『ティーチング』になる。馬車がばしゃばしゃとしゃしゃり出てはいけない。

– 小西 祐介 | Yusuke Konishi | 採用人事×コーチング (@Re_konishi) February 11, 2021

コーチングの歴史

コーチングの歴史は、次のような年表にまとめられます。大きな流れは、スポーツ選手からビジネス・個人へとコーチングが広く活用されていくというものです。

  • 1840年代 オックスフォード大学で、学生が雇った個人教師がコーチと呼ばれる
  • 1880年代 ボート競技の指導者がコーチと呼ばれる
  • 1950年代 ハーバード大学で、ビジネススキルとしてのコーチングが研究され始める
  • 1980年代 アメリカで、企業の研修担当者やコンサルタントがコーチングに注目し、採用し始める
  • 1990年代 パーソナルコーチングを行うプロコーチが登場する
  • 1997年 日本にマネジメント分野でコーチングが入ってくる

コーチングの歴史において最も大きな転換点になったのが、1980年代に、アメリカの企業でコーチングが取り入れられたという出来事です。ご存知の方もいらっしゃることと思いますが、IBMというアメリカの有名なコンピュータ関連企業が、コーチングを利用した初の大企業だと言われています。

コーチングのメリット・デメリット

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「コーチング」の大まかな意味は理解できましたでしょうか。「コーチングは何か」という問いに対する答えは人それぞれなので、みなさんもコーチングを実践・学習する中で自分なりにぴったりくる言葉を見つけてみてはいかがでしょうか。

それでは、コーチングには、それぞれどんなメリットやデメリットがあるのでしょうか?コーチングを受けることでどんなメリットがあるのか、そしてコーチングを使うことでどんなデメリットがあるのかご説明します。

新しい視点や気づきを得られる

新しい視点や気づきを得られることは、コーチングの代表的なメリットの1つです。

「自分が達成したいことは何なのか」「なぜその目標を達成したいのか」「具体的にどんな手段をとればいいのか」「どうすれば今の壁を乗り越えられるのか」など、投げかける質問の数だけ新たな視点や気づきが得られます。

自発性や行動力が高まる

コーチングを受けると、自発性や行動力が高まったことを感じられるでしょう。

コーチからの励ましや、セッション毎にやるべきことを明確にする過程で、行動が促されるためです。

コーチングの種類 

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近年注目を集めている「コーチング」ですが、ご覧の通り様々なメリットがあるため、その活用場面も様々です。もしあなたが「コーチングをしています」といっても、

  1. 自分に対してか、相手に対してか
  2. プロコーチとしてなのか、コーチングスキルの一部を仕事や生活に活用するのか
  3. どの分野に特化したコーチングなのか

これだけの疑問が湧いてくるわけです。そこで、せめて3つ目の「どの分野に特化したコーチングなのか」をわかりやすくするために、一般的には「〇〇(分野名)コーチング」という名前で提供されているケースが多いわけです。

そこで次に、「〇〇コーチング」の中でも特に見かけることの多い、3種類の定番「〇〇コーチング」をご紹介します。この3つをおさえておくだけでも、コーチングの記事やサイトをみていて混乱することは少なくなるはずです。

  • ビジネスコーチング
  • エグゼクティブコーチング
  • ライフコーチング

ビジネスコーチング

ビジネスコーチングとは、文字通りビジネス領域に特化したコーチングのことを指します。ビジネスコーチングは、アメリカでIBMがビジネスにコーチングを取り入れたことから発展しました。

ビジネス領域に特化したといっても、ビジネスコーチングという言葉にはまだまだ幅があります。

仕事上のキャリアアップを支援するプロコーチが「ビジネスコーチングをしています」と言っているパターンもあれば、上司が部下育成にコーチングスキルを実践することを、「ビジネスコーチングをしています」というパターンもあります。非常にややこしいですよね。この2つの他にも、企業向けのコーチング研修なども、ビジネスに関係しているため「ビジネスコーチング」に含まれることがあります。

このようにビジネスコーチングにも様々なパターンがあるため、ビジネスコーチングは「ビジネスに関するコーチング全般なんだ」とご理解いただくと良いと思います。

エグゼクティブコーチング

エグゼクティブコーチングは、その名の通り経営者を対象としてコーチングです。エグゼクティブコーチングもビジネス領域に関わっていると言えるので、ビジネスコーチングの1種だと捉えられることもあります。

わざわざエグゼクティブコーチングだけが一つのジャンルが確立されていることに違和感を抱かれる方もいらっしゃると思いますが、この原因はコーチをつける経営者が多いことです。

経営者の意思決定は会社の業績に直結するため、経営者は積極的に自分の学びを加速する機会を作ろうとします。また、企業のビジョンや自分の目指す方向性を決めると言った大きな決断をする際に、コーチとの対話が役立つと考えている経営者が多いからでしょう。

ライフコーチング

ライフコーチングは、ライフ(=人生)に関わること全般を対象としたコーチングです。ライフコーチングは、IBMという企業がコーチングを導入してビジネスコーチングが広まるよりも前に、アメリカで広まっていたコーチングです。

決まった型はありませんが、多くの場合上の2つのような大きな問いからスタートします。そして、

などなど、人生の細かいテーマについて考えていくのが一般的だと言えます。

ちなみに、ライフコーチングのように人生の幅広いテーマを扱う際には、「人生の輪」という以下のツールを使うことが多いようです。ライフ・人生を8つの領域に分割し、それぞれの満足度を評価することができるツールです。

jinnsei-wa-3680211 REEED by MEXUS より引用

以上3つのように、コーチは一般的に「〇〇コーチング」という名前でコーチングを提供しています。しかし、それぞれのコーチングにおいて「コーチ」が果たすべき役割は似通っています。

ビジネスコーチングもエグゼクティブコーチングも、ライフコーチングもスポーツコーチングも、みな根っことなるコーチングの本質は一緒です。○○コーチングは出来るけど□□コーチングは苦手という人はコーチングの本質を学び直す価値があると思います。入口が違うけど最後の出口は一緒なんですよ。

– コーチングスケイプ (@coachingscape) February 25, 2021

コーチングにおけるコーチの役割

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それでは次に、コーチングにおいて「コーチ」が果たすべき役割について改めてまとめます。細かい役割をあげるとキリがありませんので、代表的なコーチの役割を以下にまとめてみます。

  • クライアントの考え思いに焦点を当てる
  • クライアントの目標達成のイメージを明確にする
  • 目標達成へクライアントの意識を向けること
  • クライアントの行動を促すこと
  • クライアントの学び気づきを引き出すこと

コーチングの馬車に乗る乗客は、自分がどこに行きたいかわかっていないということもあります。そこでコーチは、乗客の考えや思いに焦点を当て、本人らしい目的地を一緒に具体化してあげるのです。

一方で、コーチング初心者が無意識にしてしまいがちな、コーチの役割ではないことは以下のようになります。

  • クライアントの代わりに答えを見つけること
  • クライアントを判断・評価すること
  • クライアントをコントロールすること

このように、クライアントの並走者として、あくまでも本人が心から達成したい目標を達成するサポートをすることが、コーチの大きな役割だと言えます。

基本的なコーチングスキル

それでは次に、代表的な5つのコーチングスキルをご紹介します。「コーチング」が実際にどのようなコミュニケーションなのか、イメージする一助になればと思います。

スキルの呼び方には流派やスクールごとに違いが見られますが、主に基本とされるコーチングスキルは以下の5つです。

  • 認めるスキル
  • 聴くスキル
  • 質問するスキル
  • フィードバックするスキル
  • リクエストするスキル

認める

認めるスキルとは、相手が言うことを「そのまま受け止める」ことです。「承認」とよばれることもあります。具体的には、以下のような会話に見られます。

このように、相手と同じ言葉を繰り返すこと(おうむ返し)によって、相手は「自分の言葉をしっかり聞いてくれている」という安心感を感じ、より本音で語りやすくなります。「うんうん」「なるほど」といった相槌・うなずく仕草を見せることでも、相手に同じような安心感を与えることができます。

聴く

「聴く」スキルとは、相手の話に心を集中させて聴くことです。「傾聴」という言葉を聞いたことがある方には、かなりイメージしやすいスキルではないでしょうか。

「聴く」スキルの目的は、「相手に気持ちよくたくさん話してもらう」ことです。具体的には、以下のようなスキルが「聴く」スキルに含まれています。

  • ペーシング
  • 要約する
  • 言い換える
  • 沈黙する
  • 「それから?」「他には?」といった言葉を使う

「ペーシング」とは、話すスピードや声のトーン、姿勢などを適度に相手に合わせることです。鏡のように相手に合わせることから、「ミラーリング」とも呼ばれます。また、「それから?」「他には?」といった言葉にも、相手の考えを促す効果があります。

「沈黙する」ことがスキルであることに違和感を感じた方もいるのではないでしょうか。部下と上司の会話では往々にして上司が話しすぎてしまいます。なるべく部下の発言を促すためにも、「沈黙」は重要なスキルの1つです。

以下に、「沈黙する」が効果的に使われている会話の例をあげてみます。

あなたが5kgのダイエットに成功したとき、周りの人はどんな声をかけてくれそうですか?

….そうですね。友達は「見違えたよ!」って言ってくれるかもしれないです。

それを聞いたとき、あなたはどんなことを感じていますか?

…それだけじゃなくて、もしかしたら、「もっと痩せて綺麗になりたい!」って思っているかもしれないです!

いかがでしょうか。赤く印をつけているセリフが、沈黙が使われている箇所です。沈黙を使うことで、クライアントの女性は、質問に対してじっくり考えることができています。

質問する

「質問する」スキルの目的は、「相手の中にある答えを引き出す」ことです。部下の中でまだ曖昧な考えを明確にし具体的にするために、様々な角度から多くの質問をなげかけることが重要です。「質問する」スキルの具体的なやり方は、以下の通りです。

オープンクエスチョンとは、「Yes」か「No」で答えられない質問のことです。例えば、「実現したい目標ってありますか?」という質問は、「あります」か「ないです」と答えられるため、オープンクエスチョンではなく、クローズド・クエスチョンです。一方で、「どんな目標を達成したいですか?」という質問に対しては「あります」や「ないです」では回答できないので、これはオープンクエスチョンと言えます。

オープンクエスチョンを使うことで回答の幅が広がり、自由に回答できることがイメージできると思います。部下に質問する際も、なるべくオープンクエスチョンで、5W1Hを意識して様々な角度から質問することが好ましいと言えます。

フィードバックする

「フィードバックする」スキルとは、相手の話を聞いていて感じたことや見えたことを、そのまま相手に伝えることです。お気付きの通り、上司が部下の成果物などに対して行う「フィードバック」とは意味が違うので、注意が必要です。

「フィードバックする」スキルの目的は、「相手の気づきを促す」ことです。

  • 「私には、君が〜のように感じ取れるよ。」
  • 「私には、君が〜のように見えるよ。」

このように、「私には」を主語にした言葉使いで率直な印象を伝えることが、「フィードバックする」スキルの具体的な方法です。

リクエストする

「リクエストする」スキルとは、相手に行動を要求することです。

行動をストレートに要求された相手は、行動しようというモチベーションを強く感じることができます。

さらに「リクエストする」スキルの発展的な技法として、「ワンランク上の行動をリクエストする」というものもあります。例えば、「君ならきっともっと早くできるよ。その半分の時間でやってみないか?」というリクエストは、部下が気づいていない潜在能力を引き出す機会を与えられる可能性があります。

コーチングのスキルについてさらに詳しく学びたい方は、「【実践】基本のコーチングスキル5つと、部下育成に取り入れる秘訣を紹介!」の記事を参考にしてください。

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コーチング・ティーチング・カウンセリング・コンサルティング

コーチングと似た意味をもつ言葉に、「ティーチング」という言葉があります。本や研修などでコーチングを学ぶ際に、ティーチングとコーチングが比較されているのをご覧になった方もいるかと思います。

それでは次に、コーチングとティーチングの違いと、その使い分けのポイントをご説明します。

コーチングとティーチングの違い

コーチングは「相手から答えを引き出し、相手の自発的行動を促すコミュニケーションスキル」です。一方でティーチングは、「自分の中にある答えを相手に教える(=teach)コミュニケーションスキル」だと言えます。

したがって、コーチングとティーチングの最も注目すべき違いは、「答えを誰が持っているか」という前提です。

コーチング・ティーチングの使い分け

以上を踏まえると、コーチングとティーチングの使い分けは、「答えを自分が持っているか、相手が持っているか」という基準で考えると良いでしょう。

また育成においては、個別対応した方が良い場面であればコーチングを使い、一斉に教えても良い場面ではティーチングを使うという使い分けも便利です。コーチングは一人一人のペースや実力に応じた育成ができる一方で、時間がかかります。ティーチングは短時間で大人数に情報やスキルを伝えられるため効率的である一方で、相手の自分で考える力を奪ったり、個性を活かせないといったデメリットがあります。

コーチングは決していつでも使える万能なスキルではありません。右も左もわからない新卒社員に「どう進めればいいと思う?」というコーチング的な質問をしても、意味ない質問となってしまう可能性が高いでしょう。大事なことは、コーチングとティーチングの2つを切り替えて両方使えるようになっていることだと思います。

コーチングとカウンセリングの違い

カウンセリングとは、一般的には、精神的に深刻な悩みを抱えた人を対象にしたコミュニケーションです。目標達成よりは課題解決に重点が置かれることが多く、過去に起きたことや、気持ちを整理することを重視しているアプローチです。

一方でコーチングは、精神的に健全な人の目標達成に重点が置かれることが多いです。過去よりはむしろ、現在や未来を重視するアプローチだと言えます。

コーチングとコンサルティングの違い

コンサルティングは、コンサルタントの持っている答え(知識・情報・ノウハウ)を提供することが重視されているアプローチです。一般的には、コンサルタントはヒアリングした情報をもとに、戦略や行動プランを立て、出た答えをクライアントに提供します。

一方コーチングは、クライアントのありたい姿や思いにフォーカスし、答えをクライアント自身の中から引き出そうとするアプローチです。答えを与えるのではなく、答えを考えさせ、引き出す点が特徴的です。

社内にコーチングを導入する2ステップ

この記事をお読みの方の中には、部下育成や離職率低下の手段としてコーチングに興味をお持ちになり、「コーチングを会社に取り入れたい」とお考えの方もいらっしゃるのではないでしょうか。そこで次はそうした管理職・人事担当の方にむけ、社内にコーチングを導入する2ステップをご紹介します。

1.目的を深掘りする

まずは、社内にコーチングを導入する目的を深掘りしましょう。例えば、以下のような目的が挙げられます。

  • マネジメント層のマネジメント能力を向上する
  • 部下の成長を促進する
  • 社員の自発性を高める
  • 離職率を下げる
  • 社内のコミュニケーション不足を改善する

上記は例にすぎませんが、「自社で抱える課題と近い」と感じられた方もいらっしゃるのではないでしょうか。上の5つの目的は多くの会社にあてはまりやすいので、ご注意ください。自社のあるべき姿と自社の現状を比較して、「本当に自社が取り組むべき課題はどれか」という問いを考えることが非常に大切です。

2.手段を決める

コーチングを社内に導入する方法は主に3つあります。

  • 短期セミナー
  • マネジメント層がスクールで学ぶ
  • 管理職にコーチをつける

短期セミナー

短期セミナーのメリットは、大人数が一斉にコーチングの基礎を学べる点です。会社全体にコミュニケーションの課題があると感じる場合には、ぜひ検討してみてください。

マネジメント層がスクールで学ぶ

全社的にセミナーを受けさせる時間や予算がない場合は、マネジメント層にコーチングスキルを深く学んでもらうという方法がおすすめです。スクールに通う基礎と実践の両方が学ぶことができるため、短期セミナーと比べると、マネジメント層がしっかりとコーチングスキルを身につけることが期待できるでしょう。1.目的を深掘りするで決まった目的がマネジメント層のマネジメント能力を向上するであれば、この方法が最適なのではないでしょうか。

管理職にコーチをつける

3つ目の方法は、経営者向けのコーチであるエグゼクティブコーチを社内の経営層につけるというものです。社内の課題意識が特に経営層に集中していると考えられる場合、大きな効果を挙げられるでしょう。繰り返しになりますが、会社は経営層の1つ1つの意思決定でその方向性が決まります。もし経営層の学びやビジョン・モチベーションに問題があるのであれば、ぜひご一考ください。

コーチングの学び方

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それでは次に、「コーチングを個人的に学びたい」という方に向けて、3つの基本的なコーチングの学び方をご紹介します。

まず前提として、コーチングの学びは実践と並行して行うことが非常に大切です。インプットよりもアウトプットの時間を多くとる意識でないと、「学んだけれど身につかない」という状態に陥ってしまいやすくなります。

  • 部下との1on1ミーティング
  • 友人との会話
  • 子どもとの会話
  • 奥さんとの会話

のように、自分がコーチングを練習する場がしっかりと用意してから学び始めましょう。

1.コーチング講座で学ぶ

コーチング講座は、

におすすめの、最も確実な学び方です。

コーチング講座は大きく分けて2種類に分けられ、①数十時間〜百数十時間のカリキュラムを通じてコーチングの基本と実践をしっかりと学ぶプログラムと、②数時間程度でコーチングの基礎を学べる単発のセミナーとがあります。

コーチング講座には、フィードバックを受けられる点や質問できるという魅力がある一方で、お金がかかるという短所もあります。コーチングスクールのプログラムにもよりますが、数十万円から100万円以上するものもあります。

「お金を出してでも、本気で学びたい」「コーチングスクールに通いたい」という方はこちらのサイトで主要なコーチングスクールが紹介・比較されているので、ぜひご覧になってください。「無料コーチング体験」を実施しているスクールもあるので、そちらを受けてみてからお決まりになるのも良いと思います。

2.本で学ぶ

は、「コーチングについて気軽に学び始めたい」という方におすすめの学び方です。コーチングの基礎をお手軽に、かつ体系的に学ぶことができるという点は魅力でしょう。

一方で、フィードバックが受けられない・声の抑揚や音程などが、文字情報では伝わりにくいといった点は短所といえます。

3.コーチングを受けて学ぶ

3つの方法としてご紹介するのが、コーチングを受けて学ぶという方法です。コーチングを受けるとは、プロコーチを雇って、数ヶ月間に渡ってコーチにサポートしてもらう体験をするということです。

コーチングを受けて学ぶことの魅力は、プロコーチの活きた技術を肌で体験することができる点です。「コーチングを自分がやる前に、そもそもコーチングに効果があるのか確かめたい」という方には非常におすすめできる方法です。

コーチング講座で学ぶ場合ほどではないにせよ、コーチングを受けることにもお金がかかります。コーチングの相場は様々ですが、1時間あたり最低でも5000~1万円はかかるでしょう。やはり大きな買い物なので、体験セッションという形でコーチとの相性を確認することは忘れないようにしましょう。

コーチングの学び方についてさらに詳しく学びたい方は、「コーチングを学ぶ定番の方法3選!本・講座・目的・つまずくポイントを解説」の記事を参考にしてください。

まとめ:コーチングを学び、ビジネス・日常生活に効果的に取り入れよう

いかがでしたでしょうか。コーチングは一見つかみどころがなく、学んでいてもその本質的な意味を見失ってしまいがちです。しかし由来が馬車であることや、ティーチングや他の似た言葉との違いを思い出すことで、相手の目標達成をサポートするコミュニケーションスキルであるという意味をまた思い返すことができると思います。

コーチングの意味が理解できたら、次にやることはコーチングの学習を初め、ビジネスや日常生活に活かしていくことではないでしょうか。もし皆さんが本記事を通して一層コーチングに興味を抱かれたのであれば、さらに学びを深められる下の記事もチェックしてみてください!

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